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労働基準監督署は警察署や税務署と同じ「署」の字が使われています。
公共職業安定所や社会保険事務所は同じ厚生労働省の出先機関なのにただの「所」です。
これには何か意味があるのでしょうか?
労働基準監督署には、労働基準法や関係法令の違反事件に対して犯罪捜査を行う権限のある『特別司法警察職員(司法警察員)』としての労働基準監督官がいます。つまり、警察官のように強制的に操作を行うことができる人がいるので、警察署と同じように「署」の字が使われているものと思い込んでいる人が多いようです。
しかし実際には次のような事情で、この名称に落ち着いたとのことです。
労働基準監督署の名称を考えた1人である松本岩吉さんという方が、昭和56年に発行された著書「労働基準法が世に出るまで/労務行政研究所」の中で次のように書いておられます。
- - - - - - - 以下、P163より抜粋 - - - - - - -
労働基準監督署等の名称のこと
また役所の名前は、私の原案は、本省は労働基準局、地方は都道府県労働局、第一線は労働監督署だったが、地方の局名は労働局では広すぎるということで、第一線は監督官と同じような理由で、それぞれ「基準」の文字が入れられた。「署」か「所」かについても議論があったが、「所」ではどうもしまりがないようだということで、戦中戦後の「動員署」、「勤労署」の例を参考にして「監督署」とした。後年警察署、税務署と並んで「三署長」といわれるようなことになろうとは、まったく思っても見なかった。