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寄り道したら通勤災害にならないの?

寄り道したら通勤災害にならないの?

Question

社員が会社から帰宅する途中に駅の階段で躓いてケガをしました。

詳しく話を聞いてみると、乗り換えを行う駅の駅ビルにある英会話教室で1時間ほど授業を受けた後に被災したとの事でしたが、これは通勤災害に該当するでしょうか?

ちなみに、英会話は業務に必要なものではなく、本人の趣味で行っているものです。

 

Answer

労災保険法において「通勤」とは、労働者が就業に関し、次のような移動を合理的な経路及び方法により行うことを言います。

(1)住居と就業の場所との間の往復
(2)就業の場所から他の就業の場所への移動
(3)単身赴任先住居と帰省先住居との間の移動

そして、通勤途中の寄り道は「逸脱・中断」とされ、「日常生活上必要な行為であって厚生労働省令で定めるものをやむを得ない事由により行うための最小限度のもの」である場合を除き、「逸脱・中断」の間やその後については、通勤とは取り扱わないものとされています。

※「逸脱」とは、通勤の途中において就業または通勤と関係のない目的で合理的な経路を逸れることをいい、「中断」とは、通勤の経路上において通勤とは関係のない行為を行うことをいいます。

上記の「日常生活上必要な行為であって厚生労働省令で定めるものをやむを得ない事由により行うための最小限度のもの」には、病院への通院、日用品の 購入、クリーニング店への立ち寄りなど、いくつかの事例が挙げられています。「逸脱・中断」行為がこれらのいずれかに該当すれば、通勤経路に復した時点に おいての事故は通勤災害が認められることになります。

 

さて、ご質問にあるような英会話教室への通学ですが、これは残念ながら厚生労働省令の定めにはいずれも該当しないため、今回のケースは通勤災害とは認められないと考えられます。

厚生労働省令の定める「日常生活上必要な行為」には、「公共職業訓練施設において行われる職業訓練、学校教育法第一条に規定する学校において行われ る教育、その他これに準ずる教育訓練であって職業能力の開発向上に資するものを受ける行為」があり、工業、医療、美容師等の職業に必要な技術を得るための ものであれば該当することになりますが、いわゆる予備校の課程は対象外です。

したがって、社員が趣味の英会話教室ではなく、一般の大学の夜間コース等に通学している場合や、業務に必要な資格の取得を目的として各種学校に通学しているのであれば、通勤災害が認められることになったものと思われます。

 

作成日:2010/01/20

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